男を沼らせる恋愛心理学

戦略的にモテる方法「行動心理学」を知る

「心理学」は、人間の心理にまつわる様々な事の研究です。その中の「行動心理学」は人が無意識に行っている仕草などから本音を読み解くテクニック。

行動心理学で人の全てがわかるわけではありませんが、相手を理解しようという姿勢は恋愛にも大きな影響を与え、恋愛成就の大きなヒントとなります。

ここでは、恋愛に使える「行動心理学」を紹介していきます。

恋愛成就のための心理学10選

①ミラーリング

心理学用語で「同調効果」と言います。相手の仕草や言動をミラー(鏡)のように自然と真似る事を意味します。さりげない同調動作、言語により、相手に親近感や安心感を与えます。結果距離が縮まりコミュニケーションが良好になるのです。

やりすぎは相手に不快感を与えてしまうので、適度さを意識。完璧に真似る必要はありません。相手がお茶を飲んだら自分も飲む、相手が楽しそうなら自分も楽しそうにするというような通常の動作から入りましょう。相手の視線と合わせる事も効果的。

ポイントは「話のテンポ、声のトーン」。ミラーリングは無意識下で「合うな」と思わせるテクニック。つまり相手の感情に同調していることがコツです。話のテンポや声のトーンは、その話の内容の感情に直結しているものなので、同じく感動してくれている。同じく興奮してくれている、同じく残念がってくれているなどの「共感と共有」が大切です。


②ウィンザー効果

ウィンザー効果とは、本人より第三者が発信した情報の方が信頼されやすいという心理効果です。例えば、商品の評価は販売者から聞くよりも、知人や購入者から「すごく良かったよ」と言われる方が信頼度が増すと思います。NETにおいても「口コミ」「レビュー」を商品紹介以上にチェックしてるのではないでしょうか。

ちなみにネーミングの由来は、作家アイリーン・ロマネスのミステリー小説「伯爵夫人はスパイ」の中の登場人物「ウィンザー伯爵夫人」のセリフからとされています。小説の中でウィンザー伯爵夫人は「第三者の褒め言葉がどんな時も一番効果があるのよ、忘れないでね。」と言ったことから引用され、「ウィンザー効果」と呼ばれています。

恋愛においては、自身の想いを直球で伝える事も悪くありませんが、ウィンザー効果を用いて第三者からのあなたの気持ちや人間性の評価を耳にしてもらうと効果は上がるでしょう。特に片思いの場合は相手があなたへまだ感情がない状態だったとしても、高評価を耳にする事であなたを見る目が変わるず。


③吊り橋効果

恋愛心理学の中でも比較的有名な吊り橋効果。吊り橋効果は、緊張が高まった状態で傍にいる異性に対して、その緊張を異性の魅力と御認識してしまう心理効果です。社会心理学者のD・ダットンとA・アロンが「人は感情から認知へと移行するもの」=好きかも知れない(感情)→好きだ(認知)であるならば、その感情を別の感情に間違えて認知まで誘導できるのではないか?との仮説から行われた実験です。

有名な効果なので、知ってる人も多いのではないでしょうか。ただ有名なのはここまでで、実はこの実験には続きがあります。

実際の吊り橋で、男女二人ではなく、男性一人女性二人とし、一人の女性にはメイクし身だしなみを整えてもらい、もう一人の女性にはあえて冴えないメイクをしてもらいました。結果は身だしなみを整えたメイクをした魅力的な女性のみ連絡を取ったそうです。

「結局、容姿かい!」と思われるかもですが、少し理由は違います。魅力的な相手であれば当然好印象は持たれやすいもの。吊り橋効果による感情の勘違いは実際に起こります。つまり、効果を活用しつつも最低限の身だしなみや清潔感は必要であり、それにより効果はもっと上がるというわけです。


④好意の返報性

心理学では「返報性の法則」「返報性の原理」と呼ばれています。「自分の行いはやがて自分に返ってくる」という事です。日本では古くから「情けは人のためならず」と言われていますが「情けは人のためにならない」と解釈してる方も多いですが、正しい意味は「人に対して情けを掛けておけば、巡り巡って自分に良い報いが返ってくる」というものです。キリスト教の聖書の中にも「求めよ、さらば与えられん」という言葉があり、同様の「欲しいのであれば自分から探しなさい」という「先手で動く」事の大切さは古くから各国で教えとして存在しています。

恋愛における「先手で動く」、「好意の返報性」は好意を先に伝える事でリターンが見込める。というものになります。好意を目に見える形で伝える事で「好意の先出し」となるわけです。例えば、相手を褒める、じっと見つめる、ボディタッチを行う。などが好意を伝える方法として効果的です。

ただ、他の効果と同じく「やりすぎ」には注意!あくまでも「あなたの存在(好意)を知ってもらう」という事を目的としましょう。


⑤初頭効果

「初頭」一番初めに得た印象によって、相手の人物像への全体的なイメージが大きく左右される。という効果です。「人は見た目が9割」や「人の印象は最初の6秒」など言われているのもこの効果からのものとなります。はじめて会う場合、当然まだその人の情報が極端に少ない状態。となると得れる情報は「見た目」「最初の印象」しかない事になります。人は一旦認識したものは、新しい情報でアップデートされない限り持ち続けます。

「初頭効果」と一緒に唱えられるのが「親近効果」です。親近効果は初頭効果とは反対に「最後に得た情報によって全体の印象が変わる」というものです。一見矛盾するように見えますが、どちらが効果が高いかではなく相互に影響を及ぼしていると考えられています。

関心が高いもの(人)の方が「親近効果」が強くなり、反対に関心が薄い場合には「初頭効果」が強く影響します。初見で興味が湧いた異性には質問やコミュニケーションをはかり、得た多くの情報から「親近効果」により最後に得た情報で印象を決定づける訳です。


⑥ダブルバインド

「ダブルバインド」とは日本語で「二重拘束」という意味になります。「2つの矛盾した命令を他人にする事で相手の精神にストレスがかかる状態」を指します。アメリカの精神科医グレゴリー・ベイトソンが提唱した「ダブルバインド理論(二重拘束理論)」に由来しています。例えば子どもに「勉強しなさい」と「お手伝いをして」との二つの命令を下した場合、2つ同時にこなせない子どもは、どのように行動・選択したら良いかわからなくなり、ダブルバインドの状態となる訳です。

一見ストレスを与える良くない効果に取れると思いますが、恋愛においては少し変わります。2つ同時にこなせないため行動と選択の判断が狭まるこの心理状態を利用するのです。ある気になる異性をデートに誘う際「いつにする?」「来週のこの日空いてる?」という誘い方だと、行動と選択の幅が大きい状態です。ここでダブルバインドの状態にする「二択」の問いかけに変えるのです。

「来週の水曜日と木曜日だったらどっちが行ける?」

こう問われた相手は「行く、行かない」の選択肢ではなく「行く」前提で「水曜か木曜か」と考えます。二択の狭まる選択肢で誘う事で誘いに乗ってくれる確率は飛躍的に上がるのです。


⑦ピーク・エンドの法則

「人はある出来事に対し、感情が最も高まったとき(ピーク)の印象と、最後の印象(エンド)だけで全体的な印象を判断する」というのがピークエンドの法則。つまり「終わり良ければすべて良し」理論です。日常でも多く存在します。例えば山登り、体力を使い、苦労して山頂に到着しそこからしか見れない景色は格別であり、その感動を求めまた山を登る。山頂(エンド)での感動があるから、課程の苦労も悪くない印象でいられる(もちろんその過程が好きな方もいると思いますが)

恋愛で用いる場合はデートにおいてのピークとエンドを意識したデートプランが理想的。例えば記念日でプレゼントを渡す予定だった場合、会ってすぐプレゼントを渡すより、通常の流れから雰囲気の良い場所へ行き、良いムードになってから渡す方が良いと考えると思いますが、それがピーク・エンドの法則を活用してる事になります。

大きなイベントのないデートにせよ、このピークとエンドを少しだけ意識するだけで、相手のその日の印象は大きく違うものとなるでしょう。


⑧フットインザドア

小さな要求から大きな要求を叶えるのが「フットインザドア」小さな頼み事から大きな頼み事へ段階を踏むことで大きな頼み事も聞いてくれる、という心理作用です。買い物などで誰しも経験があると思います。最初に試供品や小さな規格を手にする事で、その上の大きな規格やそれを薦めた店員の違う商品紹介を受けて購入してしまった方も少なくないのではないでしょうか。

日常生活では無意識であっても、恋愛で考えると意外と誰でもやってる方法です。好意を寄せている異性に対し、玉砕覚悟でいきなり告白をするより、当然デートを重ね距離を縮める事から始めていると思います。「嫌われたくない」「成功したい」という思いがあっての事でもあると思いますが、成功確率を上げる為にも「フットインザドア=段階を経る」は覚えておきましょう。


⑨ゲインロス効果

「ギャップの演出」がゲインロス効果です。最初マイナスや低評価だったものが、その後にプラスの要素が加わると大きなプラスに見える効果です。ゲインは印象の上昇、ロスは下降。最初がネガティブ印証でも後からポジティブ印象を与える事で総体評価はポジティブに働きます。返せば、最初がポジティブで良い印象でも後からネガティブ印象であれば、一貫してネガティブ印象以上に悪い評価を与えてしまう場合もあり得ます。

普段ラフなファッションでのデートしかしない人が、突然フォーマルで決めたらどんな印象でしょうか。ギャップを生むのは決して難易度は低くないですが、その分与える印象の変化は絶大です。


⑩ザイアンス効果

アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが証明した「単純接触効果」がこのザイアンス効果。興味がなかった人でも何度も接触機会がある事で好感度が増すという心理効果です。これは直接会うだけではなくSNSやメール、電話などコミュニケーション全般の回数を意味しています。

一度の長いデートより、短くても回数多くデートする方が好印象を持たれやすいわけです。もともとお互い興味がない状態であっても、偶然毎日同じ時間同じ場所で必ず顔を合わすとしたら、心情的にどうでしょう?「運命かな?」「なんか気になるな」という心理になるはずです。片思いであれば、意図的に接触チャンスを増やす事で相手の心に存在をすり込むことができます。

ただ、接触回数が多ければ多い方が良いわけでもありません。多すぎるとマイナスに働く場合もあるので適度な頻度が一番効果的。多くても1日1回、少なくても1週間に2~3回が最も効果的だと言われています。


最後に「素敵な恋愛を願っています。」

いかがだったでしょうか。知らなかっただけで意外と「それ普段から使ってた」「いつもあの行動は、そんな効果があったのか」と日々の中で使っていたものもあるのではないでしょうか。ただ、知って活用するのと、無意識で使うのでは効果と結果に大きな差が生まれます。また、心理学は相手を騙すものや思い通りに操るものではありません。自身が知って意識する事で「自分が変わる」のが心理学。自分が変わるという事は、その自身の想いや行動に目に見えない力が加わります。心理作用という小さな方法を持たれる事で、ほんの少しでもあなたの背中を押せて、勇気が持てて、素敵な恋愛をして頂けることを願っております。

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